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： 　女性に告白はされても、男性からレディとして扱われた経験ゼロ……の久保瞳。二十五歳。
　そんな彼女の内面は、実はとても乙女ちっく。ランジェリーデザインをしているのも、綺麗な刺繍や可愛いレースに弱いからだ。毎朝同じ電車に乗りあわせる営業の袴田理来に片思い中。
　満員で苦しんでいた瞳を体を張って庇ってくれたのは……思いもかけず、袴田だった。
「女性なんだから、専用車両に乗ればいいのに」
　女として見られないという悩みを抱えていた瞳に、袴田は最初から瞳を一人の女性として扱うような事を言う。
信じていいの？　私はあなたにとって、大切な女性になれる？
　恋に臆病で、内面はとてもモロい瞳だけれど……優しくリードしてくれる袴田に、自然に心も体もひらいてゆく。
　女としての喜び。
　そんなものに、思いがけず目覚めさせられてゆく。
　恋って不思議だね……甘切大人ラブ。