出版社:白水社
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地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関東(2)京王・西武・東武
立ち読み
著者名
:
今尾恵介(著)
出版社
:白水社
カテゴリー
:人文・社会科学
ジャンル
:人文・社会科学 地図 趣味・実用 鉄道 社会・政治 社会
ポイント:1,360pt 価格:1,496円(税込)
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雑木林や畑が広がるいまからおよそ百年前の東京周辺。そこを走る一両編成の「チンチン電車」は、沿線の人口が飛躍的に増えることに伴い、郊外志向の人びとを都市へ運ぶ大路線へと変貌を遂げていきます。
山手線の外側で環状線を目指していた京王電鉄、急速なモータリゼーションで方針転換を迫られた西武鉄道、戦時輸送の観点も踏まえ新潟への延伸を想定していた、のちの東武鉄道。
本書では、鉄道や軌道の許認可に関する戦前の公文書である鉄道省(鉄道院)文書とさまざまな時代の地図をもとに、この私鉄三社の歩みと近現代の日本の足跡を眺めていきます。関東大震災後の郊外志向、帝都復興事業、農村から工業都市への急激な発展、戦時下のレールの供出、職住接近から電車による通勤といったライフスタイルの変化、国鉄や私鉄各社との熾烈な争い、東京への沿線各地の産物の輸送、沿線の観光地開発など。
鉄道省文書とは、いわば鉄道をめぐる人々の声や思い、野心もあれば生活者の悲鳴や憤りであり、地図はその人々の声や思いを形にしたもの、しようとしたもの、潰えたもの、廃れたものの集積であります。
私たちの歴史を沿線からいま一度見つめ直してみませんか。第1巻は東急電鉄、小田急電鉄、つづく第3巻は京成電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道を扱います。